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これからデジタルイラストを始めるには

パソコンで絵を描きたい方や今までアナログで描いていたけどデジタルイラストことデジ絵に移行したい方用に少しまとめる事にしました。
まとめる切っ掛けが「これまでPCをあまり使ってない学生が初めてデジタルイラストを始めるには?」でしたので極力わかりやすく噛み砕いて説明していきます。
要約すると超初心者向けデジタルイラスト入門講座です。 絶対これなら完璧という組み合わせは無いので参考程度にしてください。

また、事前に述べておきますが記事内の価格がある部分はあくまでも目安にしてください。PCパーツ類及びソフト等ネットや店頭で結構差がありますし、時間経過での値段変動やキャンペーン等で上下しますので公式サイトのストアや店頭で確かめてください。

さて、では具体的に何が必要なのかと言うと「パソコン、ディスプレイ、ペンタブレット、ペイントイラストソフト(お絵かきソフト)」の4つが必要になります。
と言っても必要なパソコンのスペックやディスプレやペンタブの選び方ペイントソフトの種類そして何よりも必要経費っていくらくらい?など気になると思いますので順番に説明していきます。


1.パソコン

一先ず現在使っているPCで問題ありません。

「デジタルイラストを始めたい」と言う点においてはそれほど要求されるスペック高くありません。
ですので一先ず現状のPCで動かしてみて「遅い」「重い」「動かない」などの場合に増設や買い替えを考えても遅くありません。
では、そんな場合の環境の改善やもっと良い環境にしたい場合については続きをどうぞ。

 

・ノートPCとデスクトップPCについて

これはデスクトップPCをお勧めします。

デジタルイラストの場合基本的に画材等の購入費は必要ありません。
ですがPCの進化と共にペイントイラストソフトも要求するスペックが高くなり個々にパーツを交換・増設などが発生すると思います。
また、故障等の場合もノートPCよりも個々で対応しやすい為です。
逆にノートPCの場合スペックに対して割高で機器の交換が難しい。

 

・スペックについて

基本的には「CPU、メモリ、GPU(グラフィックボード)、OS」の4つが性能や機能の大まかな基準になります。

CPUとメモリの関係についてですが、CPUが作業者のようなものでありメモリが作業領域になります。
つまり処理速度自体はCPUにより早くなり、メモリは多いほどその効率がよくなると考えればほぼ問題ありません。

CPUとGPUの関係についてですが、CPUがただの作業者ならば、GPUは専門作業者みたいなもので映像処理に特化しています。
そのためCPUより場合によって(主に映像系の処理)はGPUに処理させた方が早かったり、GPUがなければ処理できないもの(ソフトの特定の機能が有効にできないもしくは機能しない場合)が存在すると考えればほぼ問題ありません。

PC処理においてCPUが基本的な作業者なら映像処理も覚えてくれれば便利なんじゃ?・・・その通りでCPUにGPU処理もさせる「オンボードグラフィック」があるにはあるけれど根本的に場違いな職場で働けといっているようなものなので必要最低限の事しかできないアルバイト程度の能力しかありません。
ですから基本的にGPUは取り付けたほうが良いです。


組み合わせに付いてですが、良くわからない場合は店員や身近な有識者と話し合った方がよいです。
映像だけならGPUだけ良くすれば・・・とか、処理が速くなるならCPUだけよくすれば・・・という問題ではないのです。

たとえば、100メートルを三人四脚で走るぞーみたいな感じでA君は5秒、B君は7秒、C君は10秒かかるといった場合一番遅いC君に合わせて10秒かかる。
みたいなもので、それならばC君6秒、D君6秒、E君6秒みたいな組み合わせの方が速くこれが1000mや10000mと作業量でさらに差がでてきます。

ですのでパーツはどれかだけの性能を上げるというのではなくこのCPUならこれくらいメモリはこれくらいでGPUはこれかなぁと「知識」が必要なります。
これは勉強すれば自然にわかるものですが、お店に行って用途とどれくらいのレベルで動けばいいのかを言えば組み合わせを考えてくれるのでそちらの楽です。


CPU (Central Processing Unit)

Intel Core i7をお勧めします。

金銭面で厳しい場合はi5でも十分だと思います。
それでも厳しい場合はi3でも問題ないかと思います。

正直な話iなんちゃら系な最近のCPUを載せているなら上からi7系が良い、i5系が十分、i3問題ないといった感じになります。
基本的には値段順に良いものなのでお金の許す範囲で購入してください。


メモリ

8GB以上をお勧めします。

最低4GBほどあれば動作に問題はないとは思いますが、ある程度快適に動作する事や今後の事を考えた場合にこれくらい欲しいといった感じになります。逆に3Dでもやらない限りこれ以上積んでも・・・と言う感じです。


GPU (Graphics Processing Unit)

NVIDIA GeForceの一番安いので構いません。

ここではお勧めと言わないのは2Dの場合GPUはそれほど酷使されません。
最悪頭にに述べた通りCPUのオンボードグラフィックチップセットでも動く気はしますが、オンボードグラフィックの良いものよりもグラフィックボードの安いやつの方が性能が良いと思われるので取り敢えずつけるといった感じです。
NVIDIA GeForceを指定したのは大抵のソフト等が基準にもしくは対応しているからです。知識があれば別にGeForceである必要はまったくありません。

 

OS (Operating System)

Windows7以降の64bit版をお勧めします。

Windowsなのは主に汎用性がある為64bit版なのはメモリを有効に使うためです。7より前はサポートがきれているのでやめた方が無難です。
一部の会社なんかでは「Macintosh」でなければ!なんて所もまだありえますが、デジ絵を始めようって方がそれを気にする必要は全くありません。

 

・新規購入する場合

もし新規で買う場合5〜15万あたりが目安かと思います。

お店にいくなら、これくらいの予算で・・・とはじめ、デジタルイラストを描くのが目的である事。使うソフトが決まっているいるならソフト名、決まっていない場合はソフトはきまっていないのですが・・・と言ってあげてください。普通に動くレベルである事か快適に動かしたいレベルを言えばうまい組み合わせをお勧めしてくれるかと思います。

増設の場合は現在のマザーボードが何か?現在のCPUは何か?現在のメモリは何か?現在のGPUは何か?現在のOSは何か?調べておきましょう。それがわかっているなら動作が遅いのでとか〜のソフトが動かなくて等相談すればお店の人も答えやすいかと思います。

 

2.ディスプレイ(モニター)

現在使っているディスプレイで構いません。

えぇまぁデジ絵を始める点においてディスプレイは映れば良いのでそのままで大丈夫です。
ただ余裕があるならば良いディスプレイが欲しいですね。さらにできる事ならマルチディスプレイに・・・。

 

・CRTか液晶について

液晶をお勧めします。

昔はCRTが良いと言われていましたが、現在ならば十分な視野角を得られるので液晶が良いです。
そもそも、もうCRTは見かけませんしね。

 

・サイズについて

19インチ以上をお勧めします。

資料等も見ながらになるであろう為、もしもお金に超余裕があるならばデュアルディスプレイが良いです。
ソフトによってはフルウィンドウする為できるなら・・・お金に余裕があるなら・・・もう一枚ディスプレイを・・・。

 

・反射について

ノングレアをお勧めします。

ディスプレイには光沢のあるグレアと反射の少ないノングレアがあります。
絵を描く都合上長時間ディスプレイを見るためノングレアを推奨します。

ノングレアは光を散らすので若干輝度が落ちる感じでグレアは鮮やかに見えます。
どの程度なのかなどは実際にお店で見比べると良いかと思います。

 

・駆動方式・パネルについて

ISPをお勧めします。

視野角が最も広く色度変移も少ないからです。
他のものよりは若干反応速度に劣り動画には向きませんが絵を描く用なので気にする必要はありません。
他にTNやVAがあり、TNは反応速度が速く安価です。VAは二つの中間といった感じです。
最終的には予算に合わせてください。


・新規購入する場合

ISPが基本高めなので4・5万〜が目安かと思います。
ただ、ISPでなければデジ絵が始められないわけではありませんので予算に合わせて選ぶのが良いと思います。


3.ペンタブレット

「Intuos Pro」Mediumをお勧めします。

ペンタブレットを販売してる会社は複数ありますが基本wacomのタブレット製品一択になります。
そして初期投資として厳しい液タブを除くと「Intuos pen」と「Intuos Pro」の二択で、後はサイズの組み合わせになります。

proは筆圧感知2048段階・傾き検出レベル±60に対し、penは筆圧感知1024段階・傾き検知無しな為。
またサイズはMedium位ないと筆幅が窮屈で個人的には描きづらいです。

それとproとpenは互換性がない為penを使っていてproにしようと思った場合ペンの流用できない事も挙げられます。
ただ違和感等は個々に差があると思うのでできる事なら店頭でためし描きをする事を強くお勧めします。

と、言っても「Intuos pen」でも十分に描くことはできますので「描き始める」のが目的なら無理にproを買う必要はありません。

 

・価格について

「Intuos Pro」のsmallで約25,000円、mediumで約35,000円、Largeで約49,000円となります。
「Intuos Pen」のsmallで約12,000円、mediumで約19,000円、Largeはありません。


4.ペイントイラストソフト(お絵かきソフト)

先ずはフリーソフトから。

これにつてはどれがお勧めか難しい所なのでそれぞれ試してみると良いと思います。
最終的に自分の描き上げたいものがもっとも描きやすいものを探してください。
アナログの画材のようにソフトは道具であり無理に一つのソフトで描く必要もありません。
複数のソフトがよければ複数のソフトを使い分けて描けばよいのです。

簡単なソフトの比較は以下を参照してください。
今後時間があればもう少し細かいレビューページを切ろうかと思います。

 

Pixia[ピクシア]

http://www.pixia.jp/

フリーソフト

かなり昔からあり現在も更新されている。intuos comicにpixiaがバンドル(付属)していることもあり初心者の方が案外知っているかもしれない。
公式サイトを覗いた所基本的に4xと5x以降でコンセプトに違いがあり「次のステップに向かうPixiaとして考えているのは、あくまでもver.5」との事なので(※公式参照:ver.4とver.5の違い)今回var6をDL。

凄い久々触ってみましたが少し苦労しました。ほかのソフトに比べるとインターフェース及びショートカットに癖があります。2015現在も更新されているソフトですがどうやらAeroのテーマと互換性が無いようでwindowsの視覚効果が無効に・・。

機能自体は結構充実しているのですが最近のソフトを触っている人には少し違和感があるかもしれません。
逆に言えば入門ソフトとしては十分なソフトかと思います。

ただまぁ個人的な感想としては以下に紹介するソフトの方がお勧めです。

 

AzPainter2[アズペインター2]

http://hp.vector.co.jp/authors/VA033749/

フリーソフト

基本的な機能は備えている。できる事は少ない為インターフェースに迷わないという意味では初心者にわりとお勧め。
ただサイズ制限・レイヤ制限等があるのでどちらかと言えばアルパカの方がお勧め。

自由選択やキャンバス回転には非対応。クリッピングマスクは存在しない。
扱える画像最大サイズは4500x4500までと小さく、印刷するようなサイズで描くことはできない。
一度に扱えるファイルは一つのみで同時にファイルを二つ編集する事は出来ない。またクリップボードからのコピペもできない(開く事はできる)。
キーボードショートカットの変更・設定可能。ただし「Ctrl・Alt・Shift」を組み合わせた設定はできない為単キーでの設定となる。重複したキーの設定可能だがそのキーで反応するのは一つだけ。

筆圧感知はあるが全てのブラシではなく「ペン」の「筆圧S」にチェックすることで入り抜きができる。
色選択のカラーパレットは「コントロールウィンドウ」右下の「▼」で表示できる。デフォルトでは何故か隠されている。
最大レイヤー数に制限がある。それの影響か保存ができなくなる事があるがその場合レイヤーを減らすと保存できる。


※ペンと描画がずれる場合「ファイル」>「環境設定」>「タブレット」タブ>「マウス座標を使う(描画位置がずれる場合)」にチェック。
※別名で保存する場合その形式が継続される。その為jpg等で保存後は保存時には再度別名で保存を選び形式を直さないとレイヤ情報が消える。
※開発が終了しているためバグや不満点があっても改善される事は基本的に無いと思われる。



FireAlpaca[ファイア アルパカ]

http://firealpaca.com/

フリーソフト

Win・Mac両方対応、本サイト曰く「線が綺麗!水彩ブラシも!」「シンプルで簡単」「動作が軽い」「らくらく集中線!簡単パース」
キーボードショートカットの変更・設定不可。そのためPSなどからこちらに移るともんもんとする。

ブラシの作成ができる。pngを読み込めるが色があっても色要素は読まずアルファで読み込まれる。
psd(フォトショップ)の保存形式に対応。ただし独自形式よりもファイルサイズが増える事と完全互換ではない点に注意。


※ペンと描画がずれる場合「ファイル」>「環境設定」>ブラシ座標項目の「タブレット座標を使う(推奨)」を「マウス座標を使う」に変更。ただし変更した場合若干入り抜きに影響があるっぽい。

※要検証:私の環境で試した場合レイヤーボタンやチェックボックスをタブペンで触った場合遅延するときがある。タブペンでの描画では特に遅延とかは発生しないしマウスでクリック等する場合は問題ないのでGUIとタブペンとの相性の可能性有。



MediBang Paint[メディバンペイント](クラウドアルパカの後継ソフト)

http://medibangpaint.com/

フリーソフト
ProがPC用、Tabletがタブレット用、Miniがスマートフォン用です。

元クラウドアルパカの為、基本機能もファイアアルパカです。
描き味や使い勝手もそのままにクラウド機能が追加されたソフトです。

つまり、メディバンペイントとファイアアルパカの違いは主ににクラウド機能が使えるかどうかです。
(※クラウド機能(クラウド保存、クラウド素材、クラウドテキスト)を使用するためには、PCのインターネット接続環境が必要)

色が全体的に黒になったもののインターフェースはファイアアルパカとほぼ同じです。
クラウドのボタンや素材・詳細情報・プロジェクト等少しだけ違いがあるもののファイアアルパカを使ったことがあるユーザーならそのまま直感的に使えるかと思います。

ちなみにクラウド周りはクラウドサービスにログインする必要があるのでソフト起動時に出るウィンドウより新規登録しておくかログインページ(https://medibang.com/loginform/login)より新規登録しておく必要があります。

無駄な機能は要らないと言う人はファイアアルパカ。
漫画を描きたい・クラウド機能が使いたいという方はメディバンペイントを使うといいでしょう。
(トーン素材等を考慮すると漫画を描くならメディバンの方がお勧め)

※ペンと描画がずれる場合「ファイル」>「環境設定」>ブラシ座標項目の「タブレット座標を使う(推奨)」を「マウス座標を使う」に変更。ただし変更した場合若干入り抜きに影響があるっぽい。

NekoPaint[ネコペイント]

http://npaint.sakura.ne.jp/

シェアウェア 【 約2,000円 】(公式readme.txtより)
試用期限 1ヶ月位(公式readme.txtより)

※重要:現在無期限無料で試用できます。試用期間中も商用、非商用にかかわらず自由に利用できます。


現在exeが三つありますが 「npaint_script.exe」を使ってください。これがメインexeです。
「nekosuke.exe」は猫スケッチです。スケッチ用のカンバスを持ち「前ページ」「次ページ」の機能が利用できます。また、そのページのみ自動保存されます。
「gureneko_script.exe」はグレースケール用ソフトになります。

上記フリーソフトと比べると流石シェアウェア言わざるを得ません。個人的に無料で使えるソフトとしては一番良いと思います。
描き心地、機能面、ショートカット・カスタマイズ性など総合的に上回っています。猫補正機能有。カンバス非破壊回転有。

独自保存形式がなくデフォルトの保存形式はpsd(フォトショップの)保存形式で、ショートカット全般もフォトショップとほぼ同じです。
フォトショップからの移行やフォトショップへの移行もすんなりできるかと思います。

ただ非常に残念ながら自由変形ができません(「変形拡大縮小回転」はできますが直感的な編集ではない)。
その為もしもフリーで自由変形が必要であるならばpsdを一旦「FireAlpaca」で読み込み自由変形後「NekoPaint」で読み直す必要があります。

ラフや線画起こしの微調整でも良く使うため機能追加を切に願っております。
せめて次予定されているnekostudioに実装されると良いのですが・・・。

割と操作不能エラーループに陥る可能性があります。
そのためタスクの強制終了用に以下コマンドのbatファイルを作成しておくといいかもしれません。
taskkill /im npaint_script.exe /F
ただし、根本的な解決にはなっていないのでこまめな保存とアップデートを待ちましょう。


ペイントツールSAI [ペイントツールサイ]

https://www.systemax.jp/ja/sai/

試用期間:31日
価格 \5,400(税込)ネット販売のみ

最新版 Ver.1.2.0 対応OS Windows 98/2000/XP/Vista/7/8/8.1 対応機器 WinTab互換ペンタブレット
線補正機能有。カンバス非破壊回転有。
しばらくの間は更新し続けることでソフトを使い続ける事ができる期間が昔あり、それが長かったため講座も多く、値段の安さからユーザーも多い。
プロでもSAI+Photoshopの組み合わせは結構多い為ソフトの知名度も高い。

紹介の流れと性能の近さからNekoPaintとの比較になるのですが、自由変形がある事と「Ctrl+ドラッグ」で描画部分の移動ができるのがとても楽です。
その為、線画を描くにあたってはSAIの方が速く描けました。

ショートカット周りはNekoPaintのほうがフォトショップに近かったのでちょっと癖がある印象ですがそこは慣れです。
ショートカットの違和感はブラシ系(フリーハンドで扱う系)が鉛筆・エアブラシ・筆・水彩筆・マーカーと種類があり、入り抜きの鉛筆がNにある事が少し面倒でついついBを押してしまう。また、デフォルト未設定で残念だったの短形選択・投げ縄選択・新規レイヤー・レイヤ複製が設定されていない。
ただしアルパカと違いショートカットの設定が普通にできるのでエアブラシも選択ツールも設定してしまえばそれで解決する。

塗りについてはグラデーションツールが無いなど少し足りない感もあります。
ですが、線画を起こすまでの機能は全部そろっているので、上に述べた通り線画はSAIで塗りはフォトショップで行うといったように綺麗に作業を二分できる所が良い所だと思います。

私が個人的に本屋に行った際もPhotoshopについでSAIの参考本が多かったです。
ただ更新が停滞気味なので知名度がなくなる前にSAI2が出る事を期待しています。

現状であれば塗りに対して機能が弱い為、同価格帯では以下に紹介するCLIP STUDIO PAINTの方がお勧めです。


krita [クリタ]

https://krita.org/jp/

フリーソフト
価格 (寄付可能)

海外製のソフトですがデフォルトで日本語対応。機能周りは充実している。
ただし、座標ずれに対して「マウス座標を使う」が無い為、その場合直接ディスプレイの幅の指定をしなければならない。
バックアップ機能がついていたりかなり凄いのですが、個人的な感想で言うと私の環境ではかなり強制終了が頻発した為、少し動作不安定な感じがします。


openCanvas [オープンキャンバス]

http://www.portalgraphics.net/oc/

試用期間:120日
販売形式:ダウンロード版・パッケージ版
注意:対応OSはwindowsのみです。MACで使いたい場合はヴァーチャルPCのwindows上で起動する等が必要になります。

元々フリーソフトだったが、気が付けば有料ソフトになっていたイメージ。2014年9月5日openCanvas 6からパッケージ版の販売が始まった。
大抵のソフトは試用期間は一カ月程だがopenCanvasは120日とかなり長い。その為色々試すことができる・・・と思う。

特筆すべきは描画手順を記録させることができる事。
これは録画という事ではなく工程を専用のファイルとして記憶させ、その専用ファイルがあればopenCanvas上で他の人がその工程を閲覧できる。

また、ポタグラ(http://www.portalgraphics.net/pg/)というopenCanvasに特化した投稿サイトが運営されており、通常のイラスト投稿サイトとは違い描画工程を動画として閲覧が可能(openCanvasを持っていなくても作業工程は閲覧できる)。

工程を記録したイベントファイルはデフォルトで記録状態にある為、「記録するの忘れた」と言う事はまずない。
ただし、たまに工程の記録に失敗するらしく、試し描きではこんな感じになりました。

描き味はなかなか良く、手振れ補正もある。
ハンド中(スペースを押している間)のメニューも直感的で解り易いが、中央に出る為ハンドで移動をしてる際にメニュー上に触れてしまい誤爆する事も何度かあったのでこのメニューは好みによる。

オブジェクトの移動にCtrl+ドラッグに対応しているもののデフォルトでは設定されておらず、こちらも少し戸惑うかもしれない。
レイヤー周りのショートカットは割とフォトショップに近いが、ツール周り(鉛筆や消しゴム等)は違うので注意。

全体的になかなか良くできているとは思うけれど、同価格帯である「CLIP STUDIO PAINT」を比較すると機能面で物足りない感があるかもしれない。
ただし、操作感ではオープンキャンバスの方が軽いらしくマシンスペックを考慮すると良い。


CLIP STUDIO PAINT PRO(IllustStudioの後継ソフト)

http://www.clipstudio.net/


試用期間:30日
販売形式:ダウンロード版・ パッケージ版・バリュー版(CLIPで申請し、毎月課金する事で最後に無期限版シリアルを取得できる)

SAI更新停滞によりSAIから移行した人も多い。SAI同様手ぶれ補正、入り抜き補正が優秀。価格が安くユーザーが増えてきている感じがする。
だいたいの機能がSAIを上回っている感じで多機能。SAIよりは重い印象だが微々たるもの。
塗りに関しては断然SAIより塗りやすく、「塗り残し部分に塗る」などはかなり便利に感じました。

Photoshopのワープツールだと1レイヤーなのだが、クリスタは選択範囲変形(自由変形、メッシュ変形)を複数レイヤーごと一気に行える。
Photoshopよりもブラシ・ショートカットについてカスタマイズ性が高い。

Ctrl+ドラッグによる移動が描画部分を掴む必要があるのは少々面倒臭く線画修正中なのは使いづらい。
そのため線画などはSAIのほうが楽に感じました。

メインとサブの概念らしく、変更が常にメインツール。たとえばグラデーションと塗りつぶしが一つのキーで切り替え可能なのですがフォトショップのように最後に使ったツールを記憶しません常にグラデーションからになります。勿論変更は可能。

※備考:ComicStudio、IllustStudioの各製品は2015年6月30日(火)販売を終了しました


CLIP STUDIO PAINT EX(ComicStudioの後継ソフト)

http://www.clipstudio.net/

試用期間:30日
販売形式:ダウンロード版・ パッケージ版・バリュー版(CLIPで申請し、毎月課金する事で最後に無期限版シリアルを取得できる)

PROとの違いは漫画により特化した事で、 EXでは複数のページ作品の管理及びその印刷・書き出しに対応している。
写真・画像・3Dデータを線画とトーンに自動変換、複数人での作業の管理支援機能、プラグイン機構(これはProに対応してほしい・・・)、マンガのストーリー作成、各ページへのテキスト配置をサポートする機能、同人誌入稿支援機能。今後の予定で文章作成支援機能実装されるらしい。
Comic Studioの代替になろうとしているが漫画作成ツールとしてはComic Studioを越えられていない感の意見がちらほらある。

※備考:ComicStudio、IllustStudioの各製品は2015年6月30日(火)販売を終了しました
IllustStudioと違い、CLIP STUDIO PAINT EXが出てからも根強い人気でしたが、変わりゆくOSやPCについに追いつけなくなってしまったようです。

ちなみに、今からでも「コミスタが購入したいのに・・・」と言う方向けの救済処置として、CLIP STUDIO PAINT EXを購入し、CLIPから申請を行うことでComic Studio期間限定(2017年12月末まで)版が無料で利用できます。
ただし、あくまでも期間限定なので「それまでにCLIP STUDIO PAINT EXへ移行してください」という事らしいです。



Adobe Photoshop[アドビ フォトショップ]

http://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html

試用期間:30日
販売形式: フォトグラフィプラン・ 単体プラン(※パッケージ版はCS6で終了しました。CCへ移行後はadobeソフトは契約形式です)
※ 2014年6月からフォトグラフィプランが出たことにより、単体プランでPhotoshopを契約する必要は実質なくなったと言っていい。

恐らくデジタルペイントにおけるもっとも有名で基本とされている業界標準ソフト。
本来は画像加工編集ソフトであるが、最近は方向が変わりあらゆる機能が追加されており画像処理万能ソフトになりつつある。
特にCS5から追加された絵筆ブラシと混合ブラシなどは「加工・編集」より「描く」に歩み寄っている。

SAIでいいなぁと思っていたカンバス非破壊回転は早くもCS4から実装され、同じくCS4から拡大作業時に便利なフリックパン実装。
CS5で64bit化と魔法のような「コンテンツに応じた」系処理が実装。上に述べたブラシ系も非常に優秀。
CS6からの自動バックアップ機能により停電等の事故でも頭が真っ白になる事が減り、レイヤー検索機能も実装された。

世界レベルで長く使われているだけあってネットでも書籍でもハウツーが多く大抵の事は調べれば自身で解決できる。
また、ユーザが多い事でプラグイン、フィルター、ブラシ、スクリプトも数多く公開されており拡張性も高い。

基本機能も充実しておりペジェ曲線を使ったパス操作やクイックマスク・アルファチャンネル機能、便利で強力な変形機能であるワープツールやゆがみツール等も魅力。
元々加工や編集に特化している為CMYKカラーマネージメント、色調補正やトーンカーブもなどにも充実している。
レイヤー処理も調整レイヤーによる非破壊な色調補正やレイヤースタイル・レイヤーマスク、クリッピングマスクにグループ化等充実している。


短所は少ないが線の入り抜きに付いてはいまだフリーソフトにすら劣るところがある事と、 高性能であるがゆえに要求されるスペックが高く、ソフトの価格が高価である。
そのため線の入り抜きが優秀な「SAI」や、今なら「CLIP STUDIO PAINT」とPhotoshopを組み合わせて使い、短所を補うと良いだろう。


Adobe Photoshop Elements[アドビ フォトショップ エレメンツ]

http://www.adobe.com/jp/products/photoshop-elements.html

試用期間:30日

Adobe Photoshopの廉価版。 機能として最低限あるけれど逆に最低限しかない。
その分ユーザインターフェースはシンプルになっており、もともとフォトショップを触った事がある人の場合戸惑うかもしれない。



Corel Painter[コーレル ペインター]

http://corel.bbssonline.jp/products/illustrator/painting/Painter2015/buy.html

試用期間:30日
パッケージ約64,000円
アカデミック約8,000円

実在する画材の再現をする方向で進化したソフト。キャラクターイラストよりも美術系のイメージが強い。 
Photoshopとは違い本当に「描く!」に重点を置いたソフトでPhotoshopとの互換性もある。
何百ものブラシ、用紙テクスチャ、本物のような使用感とタッチを再現する画材が用意されている。
Photoshop同様世界レベルで長く使われておりネットでも書籍でもハウツーが多く大抵の事は調べれば自身で解決できる。


あったほうが良いかもしれないもの

頭では説明しませんでしたが、デジタルイラストを始める上で必須ではないけれど必要になってくるかもしれないものをいくつか紹介します。

 

・スキャナ

デジタルに移行したけどうまく行かない・・・アナログならいけるのに・・・。そんなあなたにスキャナです。
描いたものを読み込むだけでなくテクスチャやブラシの為に読み込んだりアナログの色彩を取り込むために使ったりもできます。


・プリンタ

描いたものを出力したい!と思った時にあると便利です。


まとめ

最終的にデジ絵を始めるにはどれだけお金かかるかと言えば、「PCは今使っているもの」「ディスプレイも今使ってるもの」「ソフトはフリーソフトをつかって」「ペンタブはIntuos Penの一番小さいのでもいいか」となった場合だいたい12000円くらいから始められます。
これくらいなら学生からでも始められそうかなと思います。

・最後に

デジタルイラストの始め方について説明してきてなんですが、結局の所デジタルで描くのは描きたいものがより早く効率的に描けるからでありソフトの項目で少し書きましたが道具として便利だと思うからです。

ですので既にアナログで描いておりデジタルだとうまく出来上がらない。
アナログのほうが良いものができるのであれば無理にデジタルで描く必要はありません。

また、「デジタルイラストを始めたい」ではなく単に「イラストを始めたい」だけならばアナログ(紙・鉛筆・消しゴム)から始めるのが無難です。
なぜなら絵を描くステップに至るまでにPCの知識、ソフトの知識、タブレットの知識が必要になる為、描き始める事が遅くなり面倒になるからです。

ただイラストを始めたい時、アナログは余計な知識を必要とせず、最も直感的であり、最も早く描くプロセスに移れます。
デジタルは効率的に見えますがアナログが必ずしも非効率な訳ではなく、アナログは実はデジタルより始め易いという事を忘れないでください。

それでは良いデジタルイラストライフを!

・アンケート

アンケートを追加しました。よろしければどうぞ。
「ここが解り難かった」や「〜についてもっと知りたい」等あれば投票後にコメントフォームからお願いします。

2015年追記
アンケートを定期的に確認してますがペンタブとソフトがやはり気になるようですね。
ソフトの手ほどきや導入の拡張と、ペンタブと液晶タブレットについても少し詳しくしたページを切ろうかと思います。暫くおまちください。


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